Blog日々のこと

わたしはずっと忘れない

幼い頃、週に一度日曜日の朝ごはんは

決まってパンが並んだ。

わたしはそのパンの日がこどもながら

とても楽しみだった。

トースターの前に、起きた順番に並び

パンを焼く

誰かがゆで卵とマヨネーズをあえたら

美味しいよーと言えば

みんながみんなサンドイッチにしたり。

誰かがチーズをのせて焼いたトースト

美味しいよーと、いえば

みんながみんな真似っこしたり。

普段はこわーいお姉さんも

なんだかその日は、かな、これ食べる?

なんて妙に優しくて

なんだかそれがすごく嬉しかったり。

寒い日には大きな大きな鍋で

あったかいココアを作ってくれて。

牛乳でできた膜を入れないでくれ〜と

願いながらココア待ちの列に並んだ。

日曜日は食卓を囲んでみんなが

楽しそうに笑ってる。

大きなお姉ちゃんやお兄ちゃんたち。

ちいさなみんなも。

それがすごく、こどもながらに嬉しかった。

それから就職して1人になって

パンを食べることはあまりなくなった。

こどもが産まれて、まだ幼かった長男に

パンを焼いた。

へんてこりんなパンだったけど

長男はすごく喜んでくれて。

わたしはとても幸せな気持ちになった。

自分が作ったもので、こんなに誰かが

喜んでくれるんだ。嬉しい。

その姿に心がほかほかに満たされた。

わたし、パン屋さんになりたい。

そう思ったあの時、あの瞬間。

わたしはずっと忘れない。

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