Instagramにも書いたけれど、昨日久しぶりに

大好きなパン屋さんに伺った。

帰り道にパンを頬張って、今朝食パンを食べて

想ったこと。

「変わらないことの素晴らしさ」だ。

いつからだろうか。

人からもっと高みを目指さなきゃとか

山口県で1番にならなきゃ、とか。

自分にはあまりない上を目指せ、という言葉に

モヤモヤすることが多かった。

人は成長していかなれけば後退するだけだ、

という言葉も。

今キミは後退している、と言われているような

気がしてすごくブルーな気持ちになった。

なぜモヤモヤしていたんだろう。

ずっとずっと、考えていた。

昨日大好きなパン屋さんのパンを食べて

答えが出たような気がした。

変わらないパン。

細い道も、駐車場も。あの場所の匂いも。

全く変わっていなくて嬉しかった。

そして何よりお二人があの頃と変わらない

笑顔で迎えてくれた。

はじめて私がパン屋に行ってから、13年くらい

経っているだろうか。

歳も重ねて病院に行くことも

増えたと言われていた。

私も全く同じで、日々疲労が抜けなくなったし

無理が続いたら頭が痛くなるし…笑

そうだよね〜なんてみんなで笑い合ったけれど。

気力も体力もずっと同じではなく、

やはり歳を重ねるごとに昔のようには

いかないことを実感する。

それでもパンを焼くために

お客様の声に応えられるように

取捨選択しながら、パンを焼き続けている。

それが何よりも素晴らしいことではないだろうか。

そして、変わらないパンの味に

食べた私の心はしあわせで満たされている。

変わらないために、変わっていくことはきっとある。

その小さな変化があってこそ、変わらない味がある。

変わらないことって、素晴らしいじゃん。

大好きなパンが、あの苦しかった自分の気持ちも

あたたかく包み込んでくれたような気がした。

大きな変化や大きな成果は私には似合わない。

これからも小さくとも、自分のなりたい道を

模索して進んでいきたい。そう想った。

そして目の前にいる人に喜んでもらえたら

それでいいじゃないか。充分しあわせだ。

久しぶりに食べたパンが

変わらないことの素晴らしさを教えてくれた。

ずっと、ずっと大好きなパン。

ずっとずっと元気でパンを焼き続けてほしいな。