Blog日々のこと

春の学び

春パンの間、バイトを頼んでいた。

その子はどちらかというと寡黙で黙々と仕事を

進めるそんな子だった。

見ているとなかなか自分の決めたこれ以上の

一歩を踏み出せずにいるような気がしていた。

だけど何日か経った日、彼の中で

何かが変わったような気がした。

「何か指示をされるのを待つこと」から、

「自分で探し動くこと」にシフトしたような

そんな瞬間があった。

わたしはその姿が嬉しくて、

とても大袈裟に、

「今のだよ!今の素晴らしいよ」と

うざったいくらいに褒めた。

うるさいなぁと言わんばかりに

にやにや笑っていたけれど、それから彼は

能動性を身につけて周りの状況を見て

自分が動くことを積極的にはじめていた。

人がひとつ、成長する姿が垣間見れたような

気がしてすごく嬉しかった。

こうします、こんな時はこう!と、

人に教えることは簡単だけれど、

自分で気付き、どう動くか、を

自分で掴み取ることの方がずっといい。

そうやって気付き、動くことを繰り返して

どんな場所にいっても能動的に

動けるようになるのだろうと思う。

口は出さず、信じて待つ、ということが

人を育てる上で一番大切なことなのかな、と。

この春バイトの子達から学んだような気がします。

さて、春パンも今日で終わり。

一週間春休みをいただきます。

母に戻り、自分のメンテナンスやいろいろに

当てたいと思います。

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